「ホームページをつくったのに、問い合わせが増えない…」これは住宅・建築会社でもよくある悩みですが、原因はホームページそのものより“運用体制”にあることが少なくありません。
WEB集客は、戦略や導線、コンテンツの役割を整理しないまま更新を続けても、成果につながりにくい傾向があります。
そこで今回は、住宅・建築業界のWEB担当者育成をサポートするウェブタン（住宅建築WEB担当者育成協会）が、ホームページで集客できない原因と改善策について解説します。
外注・自己流・未経験のどのケースにも共通する本質的な課題を整理し、今日から実践できる内容ですので、ぜひ最後までご確認ください。
WEB運用やSEO対策に関するお悩みをお持ちの住宅業界の企業様・WEB担当者様は、ウェブタン（住宅建築WEB担当者育成協会）にお問い合わせください。
「外注に頼らないWEB体制づくり」を目指す企業様・担当者様を全力でサポートいたします。
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ホームページで集客できない住宅・建築会社に共通する悩み
住宅・建築会社のホームページ集客では、表面には見えにくい悩みが多く挙がります。
- ホームページを公開したのに問い合わせがほとんど増えない
- アクセス数は伸びているのに資料請求や来場予約へつながらない
- 広告を出しても反応が安定せず、費用対効果が見えにくい
- 施工事例やブログを更新し続けても成果が変わらない
- 制作会社・外注先のレポートを見ても状況が改善しているのか判断できない
さらに住宅・建築業界では、イベント・資料請求・モデルハウスなど複数の接点があり、どこを強化すべきか迷いやすいことも悩みを深める要因の一つです。
まずは、自社のホームページがどこでつまずいているのか、現状を整理することが改善の出発点だといえます。
ホームページで集客できない原因は「運用体制」と「判断軸の不足」
ホームページ集客がうまくいかない背景には、デザインや機能だけでは解決できない「運用面の課題」が潜んでいます。
ここでは、住宅・建築会社に多い3つの根本的な原因を整理します。
ホームページ改善の判断軸が社内に存在しない
多くの会社で共通するのが、「何をもって成功とするのか」が定義されていないことです。
【よくある状態】
- KPI（※）が曖昧で資料請求・来場・問い合わせ数の基準がない
- アナリティクスを見ても「どこを直すべきか」が判断できない
- 更新や投稿がルーティン化していて目的と結びついていない
※目標達成のために最優先で追うべき指標のこと
この状態では、「施策の優先順位がつけられない」「改善しても成果との因果関係が見えない」という悪循環に陥ります。
改善の方向性がそろわないまま運用しても、成果が伸びにくいのが実情です。
住宅・建築業界ならではの“顧客行動の長さ”に対応できていない
住宅の購入では、意思決定までが他業種より圧倒的に長いという特徴があります。
【業界特有の課題】
- 比較検討が数カ月〜1年以上
- 構造・断熱・補助金などの専門情報が必須
- 施工事例・土地情報・価格感など多面的な情報が求められる
【多くのホームページでよくある問題】
- 不安を解消する記事が不足
- 問い合わせ前のナーチャリング（※）施策が弱い
- 離脱しそうなお客様への導線（Q&Aや比較記事など、再来訪を促すコンテンツ）がない
※見込み客の育成
このように、長期検討に必要な仕組みが整っていないケースが多く見られます。
その結果、見込み客を育成しきれず、他社へ流れてしまうケースもあるのです。
制作会社に丸投げされ、社内にノウハウが蓄積していない
外部に任せること自体は悪いわけではありません。
問題は、判断までもが外部依存になり、社内に知識が残らないことです。
【外部依存で起きやすいこと】
- 更新作業だけが進み、本質的な改善が行われない
- レポートを受け取るだけの「受け身の運用」になる
- 改善ノウハウが蓄積されず、担当交代のたびに振り出しに戻る
さらに、外注先ごとに方針が変わったり、成果の理由を社内で説明できない状態が続くと、集客施策が安定しません。
WEB集客の丸投げで成果が出にくいのは、この構造に根本的な原因があります。
パターン別に「集客できない原因」をチェック
ホームページ集客がうまくいかない理由は、さらに会社ごとにパターンが異なります。
まずは、自社がどの状態に近いのかを整理し、改善すべきポイントを明確にすることが大切です。
制作して公開しただけの会社に多い事例
ホームページを公開したものの、集客につながるホームページ設計が不十分なケースです。
| よくある問題点 |
|---|
| ・問い合わせボタンや資料請求の導線がわかりにくい ・施工事例やイベント情報が古いまま放置されている ・SEO対策の記事がほとんどなく、どんなキーワードを狙うべきか不明確 |
この状態では、お客様が興味を持っても次のアクションへ進めず、集客効果が生まれにくくなります。
当てはまる項目が多いほど、ホームページ全体の戦略を根本から見直す必要があります。
自己流でブログ更新しているが成果が出ない事例
更新はしているのに、問い合わせにつながらないパターンです。
| よくある問題点 |
|---|
| ・キーワード選びが独学で、お客様が実際に検索する言葉とズレている ・「会社が言いたいこと」ばかりで、読者の悩みに答えていない ・記事を読んだ後に資料請求や来場予約へ誘導する導線が弱い |
このケースの最大の問題は、記事を書く「型」が整っていないことです。
方向性が定まらないまま記事数だけ増やしても、なかなか問い合わせには結びつきません。
外注に丸投げしたが成果に結びつかない事例
外注はしているけど、期待した効果が得られていないパターンです。
| よくある問題点 |
|---|
| ・レポートは届くが、具体的な改善提案が少なく「報告」で終わっている ・社内に判断できる人がいないため、何を優先すべきか決められない ・SNS・広告・SEOの役割分担が曖昧で、施策がバラバラになっている |
この結果、外注の力を活かしきれず、施策の連携も弱くなります。
施策を“線”でつなぎ、集客の再現性を高めたい方は、ウェブタン（住宅建築WEB担当者育成協会）にお問い合わせください。
外注任せの体制から一歩進み、社内で無理なく判断・改善できる仕組みづくりを、ご一緒に整備いたします。
活動内容を見る セミナー・視察会を見る 協会に加盟するホームページ集客を立て直すための3つのコツ
ホームページ集客を改善するには、更新量よりも「正しい順番で整えること」が重要です。
ここでは、住宅・建築会社が成果を生みやすくなる3つの基本戦略を紹介します。
「誰に・何を・どう伝えるか」のWEB戦略を定義する
集客のコツは、ホームページ構築よりも先に“戦略を言語化すること”です。
【整理すべき項目】
- 商圏、ターゲット、商品ラインナップ
- 自社の強み・選ばれる理由
- 資料請求・来場予約など、最優先のKPI
さらに、施策の役割分担を整理することで、点ではなく“線の集客導線”がつくれます。
【施策の例】
- Facebook広告：短期的な集客
- SEO：中長期の流入基盤
- イベント告知：来場へ直結する導線
戦略を固めることが、人を惹きつけるホームページの土台になります。
“構成の型”で人を惹きつけるコンテンツをつくる
住宅・建築会社のホームページでは、コンテンツの役割を明確に分けることで成果が変わります。
【必要なコンテンツの役割】
- 施工事例：信頼の証、実績の裏づけ
- ブログ：SEO流入の基盤、検索意図に応える情報
- Q&A・コラム：比較検討層の不安を解消し、離脱を防ぐ
これらを「1記事1ゴール」で設計し、内部導線を以下のようにつなぐと効果的です。
【導線の例】
- 記事→施工事例
- 施工事例→資料請求 など
お客様の興味が最も高まったタイミングで次の行動を示すことで、自然に資料請求へ進みやすくなります。
点在する情報を“構成の型”に沿って整理することが、人を惹きつけるホームページづくりのポイントです。
コンテンツや導線が整っていくと、アクセス数にも少しずつ良い変化が見られるようになります。
ホームページのアクセス数については、こちらの記事をご確認ください。
〈関連ページ〉ホームページのアクセス数の調べ方と増やし方｜初心者でもわかるGA4設定と競合サイト分析を解説
毎月の数字を正しく読み、改善サイクルを回す
成果が出る会社に共通するのは、数字を“判断基準”として運用に落とし込んでいる点です。
【まず見るべき2つ数字】
- CV数（問い合わせ・資料請求の件数）：PV（ページビュー）の数よりも、実際に成果につながった数字を最優先で確認する
- 最も読まれているページ：このページを改善すれば、効果が最速で現れる
数字から課題を特定し、PDCAサイクルを回すことで、集客力は着実に向上します。
担当者自身がこの循環を主体的に運用できるようになると、内製化のメリットを最大限に活かせます。
住宅・建築業界ならではのPV数の見方は、こちらの記事をご確認ください。
〈関連ページ〉PV数の目安だけで判断してはいけない！建築業界が追うべき「質の高い」集客とは
住宅・建築会社のWEB運用は制作会社だけでは戦えない
ここまで紹介した改善策を実践していくには、外注だけでは手が届きにくいのが実情です。
住宅・建築業界のホームページ運用は、専門性や判断ポイントが多く、外部の制作会社だけでは対応しきれない課題があるからです。
そのため、社内で判断できる体制づくりこそが、改善のポイントになります。
専門情報が多く、社内でないと発信できない
住宅業界では、構造・断熱・土地・補助金といった高度な専門知識が必須です。
これらは、設計や営業部門との連携があってこそ、正確に伝えられる情報でもあります。
また、現場で得た一次情報や職人の経験則などは、外部の人間が代筆するとニュアンスが失われやすく、自社ならではの魅力を伝えきれません。
専門性を扱う分野ほど、社内に“伝える力”を持った担当者の力が必要です。
顧客の検討期間が長く、ナーチャリングが必須
住宅購入は検討期間が長く、お客様との信頼関係を段階的に築く必要があります。
そのため、メール・見学会・資料請求・コラムなど複数の接点で継続的に情報提供し、育成していくプロセスが欠かせません。
これらの接点をつなぐには、“自社らしい言葉”で継続的に発信する必要があるのです。
外注だけでは、リアルタイムな情報更新や現場の熱量、会社独自の雰囲気を十分に反映しきれません。
担当者が主体的に改善し続けられる体制が、ナーチャリング成功の前提になります。
内製化で“改善スピード”が劇的に上がる
内製化の大きな強みは、何よりも“改善スピードの速さ”です。
住宅・建築業界では、季節イベント、補助金制度の更新、施工事例の追加など更新すべきポイントが常に発生するため、素早い対応が成果に直結します。
【内製化で実現できること】
- 気づいた瞬間に修正できる
- PDCAを短いサイクルで回せる
- 施策を継続的に積み上げられる
この“自走できる力”が社内に根づくことで、長期的な競争力として大きな差が生まれます。
住宅・建築業界のSEO内製化については、こちらの記事をご確認ください。
〈関連ページ〉住宅・建築業界のSEO内製化｜インハウスSEOとは・メリット・始め方をやさしく解説
ウェブタンでできること｜未経験でも“自走できるWEB担当者”へ
ウェブタンは、未経験の担当者でも成果へつなげられる、業界特化型の育成プログラムです。
住宅・建築会社で求められる“今日から使える実務”を中心に、KPI設計・導線改善・アクセス解析など、集客に直結するスキルを体系的に習得できます。
【ウェブタンで身につくこと】
- 制作会社のレポートを読み解く力
- 毎月の数字から改善点を抽出する実践力
- 内製化の進め方・外注との役割分担の整理
また、担当者選びの相談から伴走サポートまで対応しており、制作・運用・改善を一体で支援します。
業界横断の交流会や認定制度で成長を可視化でき、他社の成功事例から学べる環境も充実しているのが特徴です。
「孤独なWEB担当者」を生まない体制づくりをしたい方は、ウェブタン（住宅建築WEB担当者育成協会）にお問い合わせください。
住宅・建築業界で継続的に成果を出せる人材育成を、専門家が丁寧にサポートいたします。
活動内容を見る セミナー・視察会を見る 協会に加盟するまとめ
住宅・建築会社がホームページ集客でつまずきやすい理由と、成果につながる基本戦略、内製化の重要性について整理しました。
戦略設計・コンテンツの型・数字をもとにした改善サイクルを整えることで、これまで成果が出なかった企業でも着実に集客力を高められるようになります。
今回の内容が、ホームページ運用を見直すきっかけとなり、自走できるWEB体制づくりを進める一助となれば幸いです。