
住宅・建築業界では、「WEB担当者になったものの何から始めれば良いのかわからない」「更新を続けているのに成果が感じられない」といった声が数多く聞かれます。
とくに、営業や事務を担当していた方が突然WEB担当者を任されるケースも多く、専門知識がない中で何から始めればいいのか迷ってしまうことも少なくありません。
そこで今回は、住宅・建築業界のWEB担当者育成をサポートするウェブタン(住宅建築WEB担当者育成協会)が、WEB担当者に向いている人の特徴や、未経験でも成長しやすい進め方をわかりやすく解説します。
「自分には向いていないのでは」と感じている方にこそ読んでいただきたい内容ですので、ぜひ最後までご確認ください。
WEB運用やSEO対策に関するお悩みをお持ちの住宅業界の企業様・WEB担当者様は、ウェブタン(住宅建築WEB担当者育成協会)にお問い合わせください。
「外注に頼らないWEB体制づくり」を目指す企業様・担当者様を全力でサポートいたします。
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WEB担当者に向いている人の特徴5つ【性格・考え方ベースで解説】

WEB担当者の適性は、専門知識よりも日々の姿勢や考え方が大きく関わります。
“性格面”に絞って考えると、WEB担当者に向いている人の特徴は以下の5つです。
- 新しいことに「ちょっと面白そう」と思える人
- 人の行動や気持ちを想像するのが好きな人
- コツコツ続けるのが苦にならない人
- わからないことを「そのままにしない」人
- 社内の人と話すのが極端に苦手ではない人
①新しいことに「ちょっと面白そう」と思える人
WEB担当者は、小さな挑戦を積み重ねられる人が向いています。
WEBの世界は変化が早く、次々と新しい情報が増えていきくのが特徴です。
そのため、検索やYouTube、無料セミナーなどで気軽に調べることを楽しめる人は、自然と成長しやすくなります。
「試しに使ってみよう」という気持ちがあるだけで十分で、難しい本や専門知識が必須というわけではありません。
②人の行動や気持ちを想像するのが好きな人
「もし自分がお客様ならどう感じるか」を想像できる人は、自然と成果につながりやすくなります。
WEB担当者は、画面の向こうにいるお客様の気持ちを考える場面が多い仕事だからです。
例:
- 「この施工写真はどんな家族に響くか」
- 「問い合わせしたくなる説明になっているか」
数字を見るだけでなく、言葉や写真の伝わり方を意識できる感性が大きな強みになります。
③コツコツ続けるのが苦にならない人
地道な積み上げを前向きに進められる人は、WEB担当者に向いているタイプです。
WEB担当者は、一度取り組んで終わりではなく、同じ作業を少しずつ改善しながら積み重ねていく姿勢が欠かせません。
更新してもすぐに成果が出ないこともありますが、記事や施工事例を増やし続けることで、後から大きな効果につながることも多く見られます。
④わからないことを「そのままにしない」人
専門用語やツールの使い方がわからないとき、そのまま放置せずに「調べてみよう」「誰かに聞いてみよう」と動ける人は成長が早いです。
完璧な知識を持っている必要はありません。
大切なのは「少しずつ解決していく姿勢」があるかどうかです。
わからないことを素直に認めて、一つひとつクリアにしていける人なら、未経験からでも活躍できます。
⑤社内の人と話すのが極端に苦手ではない人
高いコミュニケーション能力は不要で、「この写真を使わせてもらえますか?」「この内容で間違いないか確認させてください」など、丁寧なやりとりができる人が向いています。
WEB担当者は、営業や現場、設計など社内のさまざまな部署から情報をもらいながら仕事を進めることが多いからです。
人と話すのが大嫌いでなければ問題なく、むしろ相談しながら進められる柔らかい姿勢が役立ちます。
そもそもWEB担当者とは|住宅・建築業界での仕事内容

WEB担当者は、会社の魅力をお客様に届ける“情報発信の中心”を担う存在です。
難しそうに見えますが、仕事内容を理解するとイメージしやすくなります。
WEB担当者=「自社サイトやSNSの窓口」
WEB担当者は、単に自社サイトを更新するだけの人ではありません。
会社の強みや想いをわかりやすく伝える「案内役」として、お客様との最初の接点をつくる役割があります。
住宅・建築業界では、施工事例の紹介、イベントや見学会のお知らせ、資料請求ページの改善などが中心です。
WEBマーケティングとは、難しい仕組みではなく「ネット上でお客様との出会いを増やすこと」と考えると、ぐっと理解しやすくなります。
一日の仕事イメージ|更新・チェック・相談のくり返し
多くの場合、WEB担当者の一日は、難しい作業よりも「更新→チェック→相談」の繰り返しで進みます。
例:
- 施工事例の写真や文章をもらい、自社サイトに掲載する
- アクセス数や問い合わせ件数をざっくり確認する
- 営業や設計と打ち合わせを行い、次に発信する内容を相談する
特別な専門職というより、社内にある情報を整理してまとめるイメージです。
住宅・建築業界のWEB担当者の仕事内容詳細は、こちらの記事をご確認ください。
〈関連ページ〉【住宅・建築業界のWEB担当者】の仕事内容|向いている人・必要スキル・未経験から成果を出す方法
WEBマーケティングとデジタルマーケティングの違いをざっくり解説
WEB担当者に必要なのは、まず「自社サイトやSNSまわりを整えること」です。
WEBマーケティングとデジタルマーケティングの違いは、主に以下のとおりです。
| 項目 | WEBマーケティング | デジタルマーケティング |
|---|---|---|
| 対象範囲 | 「WEB上」の活動 ・自社サイト ・ブログ ・SNSなど | 「デジタル全般」 WEB上の活動に加えて、 ・メールマガジン ・アプリ ・デジタル広告など |
| 主な施策 | ・SEO対策 ・サイト更新 ・SNS投稿 ・記事作成など | WEBマーケティングの施策に加えて、 ・LINE配信 ・YouTube ・WEB広告運用 ・データ分析 ・顧客管理など |
デジタルマーケティングは、将来的にスキルの幅を広げたい人に向いています。
まずは自社サイトやWEBマーケティングから始め、慣れてきたらデジタル広告やデータ分析など範囲を広げていくのが現実的です。
自社サイトを整えていくうちに、「どれくらいのアクセスがあるんだろう」と気になってくるものです。
初心者向けのアクセス数の調べ方は、こちらの記事をご確認ください。
〈関連ページ〉ホームページのアクセス数の調べ方と増やし方|初心者でもわかるGA4設定と競合サイト分析を解説
スキルなし未経験でも大丈夫|WEB担当者になったら最初に覚えたいこと

ここからは、未経験からWEB担当者になった方がどんな仕事を任され、何を覚えればいいのかを具体的に解説します。
未経験のWEB担当者に最初に任されやすい3つの仕事
未経験の方が最初に任されるのは、難易度の低いサイトの更新作業が中心です。
例:
- ニュース・ブログの更新
- 施工事例ページの追加
- SNSへの投稿(イベント案内など)
いきなり広告運用や難しい分析を求められることはほとんどなく、まずは「会社の情報を正しく届けること」からのスタートになります。
負担の大きい作業が少ないため、未経験の方でも身構える必要はありません。
最初の1年で押さえたい基本スキル
未経験者が最初の1年で覚えておきたいのは、以下のような最低限の操作です。
| 難易度 | スキル内容 | 具体例 |
|---|---|---|
| ★☆☆ | 画像の差し替え、文字修正 | CMS(サイトを簡単に更新できる管理画面)で写真を入れ替える、誤字を修正する |
| ★★☆ | 簡単なアクセス数の見方 | 「どの記事がよく読まれているか」を確認する |
| ★★★ | 問い合わせまでの流れの把握 | どのページから問い合わせにつながりやすいかを感覚としてつかむ |
重要なのは、HTMLやSEOといった専門知識を一気に覚えようとしないことです。
まずは「自社サイトに慣れること」を目標にしましょう。
毎日少しずつ触れていくうちに、自然と操作に慣れていきます。
慣れてきたら、既存記事のリライトも視野に入れていきましょう。
リライトの目的・方法については、こちらの記事をご確認ください。
〈関連ページ〉リライトの意味がわからない・目的や方法がわからない方へ|リライトの正しい手順、コツ、注意点など解説
困ったときに一人で抱え込まないことが一番のコツ
WEB担当者として成長するうえで大切なのは、わからないことを抱え込まない姿勢です。
社長や上司、制作会社に正直に課題を共有すると、思わぬ解決策が見つかることも多いです。
「できていないこと」を隠すより、「どう進めたら良いか」を相談できる人のほうが伸びるスピードも早くなります。
また、外部の勉強会や研修を上手に活用することで、理解が深まり自走できるレベルに近づいていけます。
住宅・建築業界のWEB担当者として基礎から実務まで学びたい方は、ウェブタン(住宅建築WEB担当者育成協会)にお問い合わせください。
業界特有の課題を理解した専門スタッフが、担当者様が安心して学べる環境をご提供いたします。
活動内容を見る セミナー・視察会を見る 協会に加盟するWEB担当者の将来性とキャリアパス|求人・転職でどう活かせるか

住宅・建築業界では、WEB担当者の役割が年々重要になっています。
社内発信のニーズが高まっているため、未経験からでも活躍できるチャンスが広がっています。
住宅・建築業界でも「WEB担当者の内製化」が進んでいる
これまでは、サイト更新や広告運用を制作会社や代理店に任せるケースが一般的でした。
しかし最近は、以下のような流れが生まれています。
| 住宅・建築業界で「WEB担当者の内製化」が進む流れ |
|---|
| 「自社の魅力は自社で伝えたい」という考えが広がる ⇓ 社内でWEB運用を行う“内製化”が加速 ・社内スタッフが一番「現場の魅力」や「施工のこだわり」を理解している ・そのため外部よりも“質の高い情報発信”につながりやすい ⇓ 業界全体で“発信力”が求められる時代へ |
こうした背景から、「未経験でも育成しながら活躍してほしい」と考える企業が増えています。
WEB担当者の求人ニーズは今後も続く見込みであり、社内で情報発信を担える人材の価値はますます高まっているのです。
WEB担当者として身につけた力は転職にも生きる
WEB担当者の経験は、「スキル名」よりも「できること」で多くの企業に評価されます。
例:
- 自社の強みを整理して発信できる
- 数字(アクセス、問い合わせ)を見て改善できる
- 社内外をつなぐ役割ができる
これらは他業界でも役立つため、住宅・建築業界でキャリアアップしていく道と、将来的にWEBマーケティング職へ広げていく道のどちらも選べます。
経験が増えるほど選択肢も広がるため、未経験から始めても将来の展望を描きやすい職種です。
「向いていないかも…」と思った人へ|一人でやろうとしないのがポイント

WEB担当者として大事なのは、向き・不向きよりも、「どんな環境で学べるか」です。
必要なスキルの多くは、トレーニングで身につけられます。
一方で、多くの方がつまずきやすいのは以下のようなケースです。
| WEB担当者がつまずきやすいケース |
|---|
| ・すべて自己流で進めてしまう ・チェックしてくれる相手がいない ・相談できる人が社内にいない |
さらに、住宅・建築業界ならではの悩みもあります。
| 住宅・建築業界のWEB担当者ならではの悩み |
|---|
| ・現場が忙しく、情報が集まらない ・どんな記事を書けばいいかわからない ・制作会社からの専門用語が理解できない |
こうした壁を一人で抱えるほど、負担は大きくなります。
だからこそ、相談できる相手や学べる場があるかどうかが大切です。
住宅・建築業界のWEB担当者の育成ならウェブタン

「結局、どう学べばいいのか」「どこから始めればいいのか」と感じた方も多いはずです。
そんなときに頼れるのが、住宅・建築業界に特化したWEB担当者育成の専門家であるウェブタン(住宅建築WEB担当者育成協会)です。
ウェブタンでは、未経験者や独学で頑張ってきた担当者でも安心して成長できるよう、以下のようなサポートを行っています。
- 住宅・建築業界のWEB担当者育成
- セミナー・研修の実施
- WEBマーケティングのコンサルティング
- 情報提供・交流会
- 業界専用のスキル検定
ウェブタンは、とくに以下のような悩みを抱える方におすすめです。
- WEB担当者になりたてで、何が正解かわからない
- 制作だけ終わり、運用が止まってしまっている
- 外注任せで、社内にノウハウが残っていない
- 内製化したいが、どこから手をつけるべきか不安
「自分はWEB担当者に向いているのかな…」と感じている方ほど、一人で抱え込まず業界に詳しい相手に相談することが大切です。
住宅・建築業界に特化したWEB担当者育成・研修をご希望の場合は、ウェブタン(住宅建築WEB担当者育成協会)にお問い合わせください。
業界に即した形でステップアップいただけるよう支援いたします。
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WEB担当者に向いている人の特徴から、未経験でも取り組める業務内容、つまずきやすいポイント、成長するための環境づくりまでを解説しました。
住宅・建築業界では、現場の魅力や会社の強みを“わかりやすく伝える力”が、信頼されるWEB発信の土台になります。
今回の内容が、「自分にもできるかもしれない」という前向きな一歩につながり、社内での情報発信をよりスムーズに進めるためのヒントになれば幸いです。