工務店の広告集客ロードマップ|WEB・SNS・チラシの使い分けと戦略

公開日:2025.10.15
最終更新日:2025.11.11

工務店の広告集客ロードマップ|WEB・SNS・チラシの使い分けと戦略|住宅建築WEB担当者育成協会

広告運用は、工務店の集客に欠かせない施策の一つです。

しかし、「広告費をかけているのに問い合わせが増えない」「チラシとWEBのどちらに力を入れるべきかわからない」と、具体的な運用で悩むケースは少なくありません。

そこで今回は、住宅・建築業界のWEB担当者様をサポートしているウェブタン(住宅建築WEB担当者育成協会)が、工務店の広告運用における基本の考え方から、リスティング広告・SNS広告・チラシの使い分け、効果測定と改善のポイントまでを解説します。

未経験のWEB担当者でも「来場につながる広告」を設計できる実践的な内容です。

工務店の広告運用で成果を出したいWEB担当者様は、ぜひ最後までご確認ください。

WEB運用・広報戦略に関するお悩みをお持ちの住宅業界の企業様・WEB担当者様は、ウェブタン(住宅建築WEB担当者育成協会)へお気軽にご相談ください。

「外注に頼らないWEB体制づくり」を目指す企業様・担当者様を全力でサポートいたします。

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目次

工務店の広告運用の基本|まずは“お客さまの流れ”を理解しよう

工務店の広告運用の基本|まずは“お客さまの流れ”を理解しよう|住宅建築WEB担当者育成協会

工務店の広告運用でまず必要なのは、お客さまが家を建てるまでにたどる「行動の流れ」を理解することです。

この流れさえわかれば、どの広告にいくら使うべきか判断に迷うことがなくなります。

お客さまは「知る→比べる→来てみる」で動く

家づくりを検討するお客さまは、長い期間をかけて以下の3つのステップで行動します。

  • 知る:「いつか家を建てたい」と漠然と考え始め、工務店の存在を知る段階
  • 比べる:具体的な候補を絞り込み、自社と他社の施工事例や価格を見比べる段階
  • 来てみる:実際に会って話を聞きたい、見学会や相談会に申し込む段階

広告の役目は、お客さまの行動段階に合わせて、必要な場所で必要な情報を手渡すことです。

自社の強みとターゲット像を明確にする

どんなに良い広告を出しても、「誰に何を伝えたいのか」が明確でないと、誰にも響かない結果になります。

広告運用を始める前に、以下の2点を具体的に決めましょう。

  • 自社の強み:他の工務店にはない独自の魅力や得意分野
    • 高気密・高断熱が得意
    • 自然素材にこだわっている
    • デザイン性が高い など
  • ターゲット像:最も来てほしい具体的なお客さま像
    • 30代の子育て世帯の夫婦
    • 定年後に平屋を考えている方 など

チラシとWEBは切り離さず“つなげる”のがコツ

「チラシかWEBか」のどちらかに絞るのではなく、両方をつなげて使うことが重要です。

たとえば、チラシにQRコードを載せて公式サイトやInstagram(インスタグラム)へ誘導します。

チラシで関心を引いて、WEBで詳しい情報を見てもらい、最終的に見学会へつなげる流れを作ると、それぞれの広告が無駄なく機能します。

大切なのは「見た人が次に何をすればいいか」を迷わせないことです。

工務店の広告費の考え方|いくら使うより「何件来たか」を見る

工務店の広告費の考え方|いくら使うより「何件来たか」を見る|住宅建築WEB担当者育成協会

広告費は「どれだけ使ったか」ではなく、「そこから何件の来場につながったか」で判断するのが大切です。

まずは、来場1件あたりにどれくらい費用がかかっているかを確認していきましょう。

来場1件あたりにかかる費用(来場単価)を確認する

広告の効果を測るときに、最も分かりやすい指標が「来場単価」です。

計算式はシンプルで、広告費÷来場数=来場単価になります。

【具体例】

  • 広告費10万円を使って、見学会に5組来場→来場単価は2万円
  • 広告費15万円を使って、見学会に10組来場→来場単価は1.5万円

同じ広告費でも、来場数が多ければ来場単価は下がります。

この数字を毎月チェックしておくと、「今月は効率が良かった」「先月より反応が悪いから改善が必要」と判断が可能です。

家づくりの相談が増える時期に予算や配信量を増やす

家づくりを考える人は、年間を通じて均等にいるわけではありません。

相談が増えやすい時期に合わせて広告予算を少し増やすと、効率よく集客できます。

たとえば、春(新生活前)・夏休み(家族で見学に行きやすい)・住宅ローン減税や補助金の締め切り前などは動きが活発になります。

逆に、年末年始やお盆などの時期は反応が鈍くなることも視野に入れておきましょう。

「毎月同じ金額」と決めるのではなく、季節や地域のイベントに合わせてメリハリをつけると、限られた予算を有効に使えます。

住宅業界の広告費の目安

工務店の広告費は規模によって異なりますが、地域密着型の工務店では「売上の1〜3%」が一つの目安です。

しかし、このパーセンテージは地域や規模で変動するため、あくまで参考として捉えてください。

広告費の金額そのものよりも「広告から何件の相談・来場につながったか」を見ることが大切です。

工務店のリスティング広告戦略|検索している人は‟今知りたい”人

工務店のリスティング広告戦略|検索している人は‟今知りたい”人|住宅建築WEB担当者育成協会

リスティング広告とは、Googleで検索したときに表示される広告のことです。

SNSと違い、「今、家づくりについて調べている人」に届きやすいのが特徴です。

地域名や費用など「意図のある言葉」で広告を出す

リスティング広告では、お客さまが検索する「キーワード」に連動して広告を表示します。

工務店の集客において大切なのは、購入や来場に近い具体的な「意図のあるキーワード」を選ぶことです。

【例】

  • 地域名:「◯◯市 工務店」「◯◯市 注文住宅」
  • 費用に関する言葉:「ローコスト住宅 ◯◯」「平屋 価格」
  • 具体的なニーズ:「自然素材の家 ◯◯」「断熱性能 高い 住宅」

地域名や費用など具体的な言葉で検索している人は、比較検討の段階に進んでいる傾向にあります。

無駄な費用をかけないためにも、具体的なキーワードに絞って広告を出すことが成功の秘訣です。

広告から飛ぶページ(LP)は迷わず次のアクションを取れるように設計する

広告のリンク先となるLP(ランディングページ:広告をクリックして最初に開くページ)は、「施工例→価格の目安→予約ボタン」の順で、次の行動がわかる作りにします。

スマホ閲覧が中心のため、ファーストビューに要点を集約するのが効果的です。

縦にスクロールしやすく、ボタンが押しやすいデザインを心がけましょう。

理想的なLPは、施工例の写真を2〜3枚見せて「こんな家が建てられます」とイメージしてもらい、その下に「見学会予約はこちら」「資料請求する」といったボタンを分かりやすく配置する構成です。

会社概要や細かい説明をたくさん載せるより、シンプルに「何ができるか」と「次に何をすればいいか」が伝わる方が反応は良くなります。

よくある失敗「キーワードの広げすぎ」

リスティング広告でよくある失敗が、「たくさんの人に見てもらいたい」と考えてキーワードを広げすぎることです。

たとえば「新築」「インテリア」「マイホーム」など、関連しそうな言葉を次々と追加すると、広告費だけが増えて来場にはつながりません

大切なのは量より質です。

まずは「地域名 工務店」「地域名 注文住宅」など、自社に興味を持ちそうな人が確実に検索する言葉に絞りましょう。

自社サイトや広告文の見直しポイントにお悩みの方は、住宅・建築業界のWEB担当者様をサポートしているウェブタン(住宅建築WEB担当者育成協会)へお問い合わせください。

まずは今の課題を一緒に整理し、改善に向けた具体的なステップを提案・サポートいたします

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工務店のSNS・インスタ広告戦略|写真と動画で暮らすイメージを伝える

工務店のSNS・インスタ広告戦略|写真と動画で暮らすイメージを伝える|住宅建築WEB担当者育成協会

SNS広告、特にInstagramは視覚的な訴求力が非常に高く、工務店の広告と相性が抜群です。

写真や動画で「こんな暮らしがしたい」と思ってもらうことが、最初の一歩になります。

キッチン・収納・動線など「使いやすさ」を見せる

Instagramでは、「実際に住んだときの生活のイメージ」が湧くような、実用的な写真や情報に高い反応が得られます

注目すべきは、以下のような日々の生活に直結するポイントです。

  • キッチン:家族と会話しやすく、作業しやすい配置
  • 収納:パントリーなど、出し入れしやすい収納計画
  • 動線:家事がラクになる、移動しやすい生活動線

「自分たちの生活がどう快適になるか」を見せることで、興味を持ってもらいやすくなります。

ショート動画のルームツアーは興味を持ってもらいやすい

短いルームツアー動画は、家の雰囲気や生活イメージが直感的に伝わるため、スクロール中でも目に留まりやすい形式です。

玄関からリビング、キッチン、和室へと「暮らしの流れ」に沿って撮影すると、実際に住んだときの動きを自然に想像できます。

撮影はスマートフォンで十分で、日中の明るい時間帯に撮ると全体がきれいに見えます。

短い説明テキストを画面に添え、動画の最後には「続きはWEBサイトで」「詳しくはプロフィールのリンクから」など、次の行動へつながる一言を必ず入れましょう。

工務店のチラシ・ポスティング戦略|地域の人に覚えてもらう方法

工務店のチラシ・ポスティング戦略|地域の人に覚えてもらう方法|住宅建築WEB担当者育成協会

チラシやポスティングは、地域に根ざした工務店にとって今も有効な広告手段です。

ただし、配って終わりではなく、WEBとつなげて効果を測る工夫が大切です。

チラシには必ずQRコードをつけてWEBへつなぐ

チラシを作るときに必ず入れておきたいのがQRコードです。

興味を持った人がその場でスマホをかざすだけで、公式サイトや施工事例ページ、見学会予約フォームへ誘導できます。

チラシを見た人が「もっと詳しく知りたい」と思った瞬間に、WEBで情報を提供できる状態を作ることが、集客の成功率を高めます

どのチラシから来たかがわかるように計測する

チラシを配ったあと「本当に効果があったのか」を確認するには、どのチラシから来場があったかを測る仕組みが必要です。

方法は簡単で、チラシごとに異なるQRコードを用意したり、問い合わせフォームに「きっかけ」の選択欄をつけたりするなど、小さな工夫で十分です。

これを続けると、「A地区のチラシは反応が良かった」「B地区は配布枚数の割に来場が少ない」といったデータがたまり、次回の配布エリアや内容の改善に活かせます

工務店が広告運用で成果を出すために|改善は手間ではなく「投資」

工務店が広告運用で成果を出すために|改善は手間ではなく「投資」|住宅建築WEB担当者育成協会

広告運用で安定した成果を出すには、「効果測定と改善」のプロセスが欠かせません。

少しずつ改善していくことで、同じ予算でも来場数の増加につながります。

「広告の出しっぱなし」はNG|定期的に効果測定と改善を行う

広告は一度出稿したら、必ず効果測定を行い、結果に基づいて改善を繰り返すことが必須です。

広告を出しっぱなしにすると、気づかないうちに費用対効果の低い広告に予算を使い続け、結果的に集客の機会を失ってしまいます

特にWEB広告は、クリックされた回数や広告が表示された回数などが日々変動するため、週に一度は効果を確認し、調整するのが理想的です。

改善するための「チェック項目」の具体例

改善をするときは、見るべきポイントを決めておくと迷いません。

たとえば、以下の項目をチェックするのが一般的です。

  • 広告を見てくれた人の数(表示回数)
  • 興味を持ってクリックした人の数(クリック数)
  • 実際に予約や問い合わせにつながった数(来場・反響)

もしクリックが多いのに来場が少ない場合は、リンク先のページに「施工事例」「価格の目安」「来場予約」がわかりやすく載っているか見直しましょう。

小さな調整の積み重ねが、成果を伸ばす近道になります。

集客体制の内製化や、一歩踏み込んだWEB戦略の構築にお悩みの方は、ウェブタン(住宅建築WEB担当者育成協会)にお問い合わせください。

貴社の状況や課題に合わせて伴走し、実践的なサポートをいたします

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まとめ

工務店の広告運用における基本の考え方から、各媒体の使い分け、効果測定と改善のポイントまで解説しました

広告運用は、お客さまの流れを理解し、来場単価を確認しながら定期的に見直していくことで成果につながります

今回の内容が、広告運用を土台にした「相談が自然と集まる体制づくり」の一助となれば幸いです。

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